風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第360段
どれだけのことができるだろうか
今年のグアルーリョスの夏は、例年になく涼しい。
ウオーキングを始め、10日ほどが経っているが、涼しい中を歩いている。
グアルーリョスは、標高800メートルのところで、私が日本で住んでいた愛知県でいえば、最も高い場所に近い処に位置する。
だから、朝は、高原の夏の朝のように、冷ややかで、心地よい。
そして、朝日が昇り、温度が上昇し、暑い暑いのグアルーリョスになるはずが、少しも暑くならない。
今は、異常気象と言っているが、これが毎年続けば、平常気象になっていくのか?
そんな中で、思うが儘の食品つくりを楽しんでいる。
2月は出店する場所がなく、暇のように思えるが、毎日、なんやかんや動いている。
とうふとおからパンもそうだが、新しい漬け物のトライもしている。
今までやってきたことを参考に、インターネットのレシピでなく、独自の物を作ってみたいと思っている。
以前から欲しいと思っていた“種麹”を手に入れるルートを伯が見つけてきて、これを使ってトライをしている。
こんな風で、毎日を過ごしているが、雨漏りを直した食品工場の中で仕事をすることが出来るようになり、今迄より広くなり整理整頓ができ、仕事がやりやすくなった。
今年の暮れには、水回りを整備し、床と壁にタイルを張る工事をしようと話し合っている。
これが、今年の目標なのだが、仕事がないのに設備を入れても何もならない。
“仕事が増えたから、設備を入れよう”にしなくてはいけない。
バザールやフェスタだけの仕事では、到底、目標を達成できるような仕事量ではない。
この2つの仕事以外に、売れる場所を探していかなくてはならない。
どの様にして仕事を拡大するか、なかなか1歩が進まない。
でも、忘れてはならないのは、ブラジルに来た目的・・・。
ただ1つしかない。
それを忘れてはいけない。
食品を作り、販売する。
工場を整備し、拡充する。
これが目的ではない。
これは、手段といおうか、目標である。
この仕事をしながら、伯との絆を深めること。
どちらが目的なのか、混同してはいけない。
3年間、順調であった仕事の中で、楽しくやることが出来た。
坂道を登ること。
手をつないでいることが目的である。
その中で、今年、どれだけのことが出来るか、正念場である。
【私がブラジルでしなくてはならない目的は、第2段に書きました。】
2人して 幸せ求め 登る坂
1歩踏みしめ 絆深めん
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