風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第328段
水曜日(その16)
伯のケーキ作りの学校の講座が今日終了した。
グアルーリョスのセントロには、いつも7時半頃に着き、学校の近くの駐車場に車を預ける。
いつも、近くのパン屋に入り、クロワッサンとコーヒーを注文する。
8時近くまでゆっくりと雑談をし、その後、1人でウオーキングに街中に出る。
そんな水曜日の朝が今日で終わる。
よく歩いた。
たくさんの事を感じ、ブロブに書いていった。
街中で、あまり良いものを見つけることはできなかったが、心の中では、日本の街並みを思い浮かべ、比べ、歩きまわった。
今日が最後となると、途端にもっと歩いてみたいなんて思う気持ちもちらちら見え隠れした。
私が1人でグアルーリョスの街中を歩くのが最後ということか、空は晴れ、南の風が心地よい。
いつも思って歩いていたのは、街路樹の多さ。
そして、セントロの公園の樹々。
樹々は、己の姿を陰に落とし、木漏れ日を作る。
その中をゆっくりと、ゆっくりと歩く・・・・・爺さん。
木陰に休む人々。
樹々たちは、優しく、人の心を包み、南の風は、頬を冷たく撫でて、通り過ぎていく。
私がブラジルに来て間もない頃に、ここセントロに来ると、いつも南米らしく、サンポーニャの演奏を聞かせてくれていたグループはもういない。
また、何時か来て、サンポーニャを”ピヨロ・・・ピヨロ♪”と演奏し、歩き疲れた体を癒してくれないものか・・・・・・・。
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