風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第326段

水曜日(その15)

 12月中旬。

 もう夏なのに、気温は上がらない。

 どんよりとした街の中を、傘と長袖のシャツを入れたリュックサックを背負いウオーキングをする。

 もうすぐクリスマスというのに、街中でクリスマスを探すにしても、イルミネーションがあるわけでもない。

 ルミナリエなんてない。

 今は朝。

 夜になれば、少しのイルミネーションが輝くのかもしれない。

 しかし、空き店舗が多い。

 不景気そして、ここセントロから3キロほど離れたところに大型ショッピングセンターがある。

 また、このショッピングセンターと方角が違うが、これまたセントロから3キロほど離れた場所に新しく大型ショッピングセンターが出来た。

 また、インターネットで買い物するという時代。

 このような中で、セントロの商店は店じまいをするところが出てきているようだ。

 セントロの商店は、ほとんどが貸店舗を借りての経営である。

 賃貸料は、安くはない。

 大型店、インターネットでの買い物、そんなご時世、ここセントロも同じ現象が起こっているのであろう。

 

 そんな空き家の多いセントロのクリスマス。

 クリスマスとしての飾りつけを探しながらウオーキングをした。

 大型ショッピングセンターに行けば、もっと豪華な飾りつけをしているのかもしれないが、ウオーキングをしながら、さがしながら・・・。

 ささやかな飾りつけである。

やっと、クリスマスツリーを見つけた。

そして、サンタクロース。

夏でも、暖かそうないでたち。

赤と白のTシャツにしてあげたら・・・・・。

いやいや、今年は、なかなか暑くならないからなんですって・・・。

図書館の前の庭には、キリスト誕生のシーンがセッティングされていた。

ここが一番、クリスマスがやってきたとを表現していた。

写真ではわかりづらく、申し訳ないですが、中央に小さく寝ているのが、キリストです。

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