風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第318段

誕生日

 日曜日の午後。

 バザールがなく、丁度、誕生日会があり、出席した。

 伯の叔母さんのお孫さんの誕生日会であった。

 

 ブラジルには、誕生日会などで、会場を貸し切り、お祝いする場所がある。

 結構、費用がかかると思うが、盛況の様だ。

 私が小さかった頃、どのように誕生日を祝ってもらっていたか、思い出すことが出来ない。

 誕生日の祝いなど、なかったかもしれない。

 あったとしても、誕生日の祝いとして、普段の料理に1品余分に何かついただけなのかもしれない。

 思い出すことが出来ない。

 ブラジルの子供たちは、このように誕生日を祝ってもらい、この子等が私の歳になった時は、きっと、まだ、幼い頃に開いてもらった誕生日会を覚えているであろう。

 ちょっと豪華すぎるが、まあ、いい思い出作り。

 アメリカの西海岸に住んでいる私の孫の誕生日が11月11日。

 きっと、お父さん、お母さん、おじさん、おばさんたちと一緒に思い出を作ったであろう。

 私は、メールをおくっただけ・・・・。

 

 こんな誕生日会の続く中で、1つの誕生日会を思い出した。

 おふくろの100歳の誕生日会。

 もう、6年も前になる。

 おふくろの子供である妹と私、そしておふくろから見ると孫たちとひ孫たちと伯。

 数人でのお祝いであった。

 素直に、にこやかにしていた優しい顔がまた浮かんできた。

 おふくろは享年101歳であった。

 風は、おふくろ。


以下は、おふくろの100歳の誕生日会。

おふくろの事は、このブログの124段から127段に書きました。

是非とも、読んでください。

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