風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第82段

車を買う


 車が必要になってきている。

 何時までも、テテやジンタに運転を頼むこともできない。

 

 車を買うことにした。

 予算の都合で、新車は一切見ない事にした。

 見ても高くて買えない事は、わかっている。

 中古車センターに行き、沢山の中古車を見た。

 中古車センターは、中古車の業者が20社あまり集まり、大きな2階建の建物の中で、場所を区切って、販売している。

 だからなのか、価格を表示している車は少なかった。

 価格は、店員に聞くしかない。

 私の好きな「ホンダ」の「FIT」も展示されていた。

 7年も乗られた中古車であったが、日本で新車を買う値段と同じくらいの値段であった。

 やはり、日本車は高い。

 「FIT」に乗ることを,あきらめた。

 「フォルクスワーゲン」、「FIAT」、「フォード」の3社の車から選ぶということで、その日は帰った。

 テテ、ジンキチ、伯と「ガヤガヤ」やりながら、「FIAT」に決めた。

 「FIT」に「A」という文字が入ってしまった。

 『Aっと驚く、為五郎!』である。

 まあ、名前が良く似ているから、よしとしよう。

 真っ赤な車で、1400㏄である。

 車は真っ赤、薔薇もいっぱい真っかっか、お金の方も真っかっか・・・。

 伯は、1ヶ月ほど前から、車の運転の練習を始めている。

 日本でも、運転していたが、やはり左ハンドルに馴れるために、練習を始めたのである。

 伯のいとこの女性が、ペーパードライバーや、運転の初心者に運転を教えている。高速道路、一般道での練習である。

私が後の席に同乗して、様子を見たいのであるが、口がうるさいということで、同乗を、拒否されている。

 私は、左ハンドルに馴れるため、庭の中で練習を開始した。

 何とかいけそうな、感覚である。

 免許証は、先日、交通局へ行き、日本の免許証のポルトガル語への翻訳が必要で、今、その翻訳を依頼しているところである。

 あとは、視力検査、簡単な適性検査、運転技能試験である。

 頑張ってみよう・・・!

 

          庭中で 左ハンドル 練習す

               外での運転 楽しみにして

FIAT UNO 14CC

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