風よ伝えて(爺さんのブラジル移住)第403段

汽車は発車したと思う


 ゆっくり、ゆっくりと、車輪を回しながら、重そうに、汽車は、発車したようだ。

 汗をかき、石炭を放り込み、だんだん、だんだん、速度を上げて。

 坂道も、“なんだ坂、こんな坂・・・・ぽっぽーーーー”と。

 あの頂上まで、よいしょ、よいしょと、上り切れるか・・・・

 テテが加入してくれ、私の仕事で、私がいてもしょうがないこと・・・・例えば、ポルトガル語で話されているバザールやフェスタの申込の際のバザリストを集めた会議などを、伯とテテにお願いし、私は、漬物作りに専念するようになってきた。

 また、ポルトガル語を使わなくては出来ない営業分野や、ブラジルの法律などが伴うことなどで、テテに仕事をしてもらうようにしていきたい。

 当然、テテには、将来、伯と一緒に食品会社を取り仕切っていってもらえるように、育てていきたいと思っている。

 

 私が、何処まで、教えることが出来るかでなく、テテが自分で考え、自分で行動していきながら、力をつけていって欲しい。

 行動計画は、テテ自身で計画し、行動する・・・・・私が出来ないことをテテにたのむのだから、計画に反対することはしない。

 失敗があるかもしれないが、修正し、前進してもらいたい。

 この坂道を、上り切ることが出来る!!!!と・・・・思っている・・・・強く。

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